イギリスで修行中

イギリス留学で気づいたことをメモします

マザコン中国人留学生の決心

 同じクラスに30歳の中国人留学生R君がいる。体重は100キロ近くてオニギリ君みたいなR君は、もともと中国で会社員をやっていたのだけど、英国でどうにか経済か経営系のマスターをとって、ファーウェイに転職したいらしい。そんな彼は、1年間語学の授業を受けてから、マスターに進もうと考えているので、2年間イギリスにいるつもりだそうだ。

 

 で、その間に、中国帰ったりしないの?と何気なく聞いたら、「いや、もうそろそろ母親から離れるべきだと思うんだ」と急に言い出した。「イギリスにつくまでは、実家に残してきて来た母親のことが心配だったんだけど、最近どうでもよくなっちゃってさ。アイフォンのフェイスタイムで『IT’S TIME TO LEAVE』っていったんだ。それ以来、もう連絡は取っていないんだ。中国に帰ったら、故郷の南京を離れようと思っている」とのこと。

 

 でも、なんでイギリスに来る前には母親を心配していたの?と問うと、「いや、おれの髪の毛を洗ってくれる人がいないなとか、そういうことだよ。人間にはそれぞれの使命があるだろ?だから、自己中心的になるべきなんだ。そう思うよ」だって。なんか中学生の家出みたいで、一人っ子政策の歪みを見たよ…。面白いからいいんだけどね…。「お母さん、絶対かなしむよ」とは言っておいた。